時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

橋下大阪市長は大阪市民の本音を聴くべき

 大飯原原発の再稼働は未だに不透明な状況にありますが、今夏までに再稼働が間に合わないとなりますと、いよいよ計画停電や節電令が現実味を増してきます。大阪市民、そして、関西電力管轄内の住民の人々は、この事態をどのように考えているのでしょうか。

 大阪維新の会はダブル選挙で勝利したものの、この選挙は、有権者脱原発か否かの選択を迫る争点選挙ではありませんでした。公務員労働組合日教組…など、別の問題も有権者の選択肢となったのですから、選挙での勝利は、イコール脱原発への支持ではないはずです。ですから、市長は、脱原発路線に対する市民の本音を聞き出す必要があるのではないかと思うのです。大阪府下には、数多くの中小企業があり、電力不足や電力料金の値上げは、経営や雇用に少なくない影響を与えるはずです。また、猛暑になった場合、クーラー使用の制限は、高齢者や病気を抱える市民の命にも関わります。

 橋下大阪市長は、政治家や知識人との対話には熱心に応じていますが、肝心の大阪市民の声を聞こうとはしていないように見受けられます。下町の工場などに出向き、住民と危機意識を分かち合うべきではないかと思うのです。

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