時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

個人情報漏洩事件-晒されたのは移民・難民のセキュリティー・リスク

 昨日、漫画家のはすみとしこ氏のアップしたフェースブック上のイラストに”いいね”を押した人々の個人情報がリストアップして公開されるという事件が発生しました。漏洩事件を起こしたのは、情報セキュリティー会社の社員とされ、しばき隊やSEALDs擁護の活動していた経歴を持つ人物なそうです。

 この事件が悪質である点は、情報保護を事業とする企業に属していながら、その立場を私的目的のために悪用したのみならず、移民受け入れに対して反対意見を持つ人々に対する脅迫の手段として用いたことです。れっきとした犯罪なのですが、当情報セキュリティー会社は、防衛省、警察、マイナンバー関連の仕事を請け負っているため、日本国内では不安が広がっております。個人に留まらず、国家のセキュリティーに関わる大問題に発展する可能性があるからです。しばき隊での活動経歴が示すように、この人物は、在日韓国・朝鮮人や左翼思想に共鳴している政治活動家です。政治活動、つまり、移民・難民擁護活動の手段として犯罪に手を染めたことは、逆に、移民・難民問題に付随する政治的リスクを自らの行動で示したことにもなります。移民や難民とは、時にして、移民先の安全保障や治安を脅かす存在となり得るのであり、国際法でも、「難民地位に関する条約」でも、国の安全または公の秩序を理由とした追放は許されています。

 今般の個人情報と共に、この事件で晒されたのは、移民・難民リスクであったのではないでしょうか。被害の詳細は今後の調査が待たれるところですが、現実にこのような事件が起きているのですから、リスク面を看過した受け入れ論は、セキュリティー問題の無視に等しいのではないかと思うのです。

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