時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

菅首相―思い付きでなければ確信犯

 本日、”思い付き”発言を批難された菅首相は、思い付きではなく、よく考えた末での決定であったと弁明したそうです。この弁明、全く言い訳にもなっていないと思うのです。

 菅首相の行動が、混乱を巻き起こしてきたことは事実ですので、”思い付き”ではないとしますと、確信犯か、能力不足のどちらかになります。市民活動家としての経歴や、破壊傾向の強さを考慮しますと、菅首相は、学生運動の時から長年温めてきた破壊計画を、首尾よく首相の座を手にしたのを機に、実行に移したのかもしれません。しかも、国家で審議することもなく、閣議決定するでもなく、利害関係者の意見を聞くこともなく、さらには国民に丁寧に説明するでもなく、憲法や法律で定められている手続きを無視して決定したのですから、たとえ”よく考えた決定”であっても、独断批判を免れることはできません。また、もし、能力不足であったとしても、こうした手続きを経て、多くの人々の知恵を借りれば、ある程度、この不足を補うことができます。

 菅首相の弁明は、結局、自らの正体を現すことになったのではないかと思うのです。

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