時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

野田政権の最大の功績は解散の決断か

 民主党政権の発足以来、歴代の首相は、国民から辞任要求の大合唱を浴びてきました。普天間基地移設問題を拗らせた鳩山元首相は辞任に追い込まれ、菅前首相も、”辞任3要件”を掲げた条件闘争の上、ようやく辞任に至りました。

 しかしながら、首相の辞任という方法では、同じ政党から新たな首相が登場してくるわけですから、基本路線は継承されてゆきます。与党の問題点も次の首相に引き継がれますので、状況の劇的な好転を期待することはできないのです。現実に、沖縄問題やエネルギー問題の迷走は、野田政権に至っても解決されることなく、日本国を、今でも揺さぶり続けています。そして、現政権では、新たに尖閣問題や竹島問題も加わっており、むしろ、問題は、増加の一途を辿っているのです。

 この点を考えますと、野田政権の最大の功績は、解散を決断したことなのではないかと思うのです。ようやく、国民の手によって、政府の基本路線を変更するチャンスが生まれたのですから。

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