時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

クロスする日本の政党―自・公と維新・太陽

 日本維新の会と太陽の党は、維新の会の名の下で合流し、第三極を目指して選挙に臨むそうです。ところで、政党同士の提携は、政策を見ますと、クロスしているように思えるのです。 

 本日の報道によりますと、公明党は、原発ゼロを選挙公約に掲げるそうです。自民党は、原発再稼働には賛成しており、エネルギー政策においては、両党の政策方向は正反対です。その他の分野をみましても、中国、韓国、北朝鮮…との距離感など、自公との間には不一致が数多くみられます。自民党は、日本国の再建と救国を前面に打ち出していますが、公明党は、反日政党に分類されます。一方、日本維新の会と太陽の党も、エネルギー政策に関しては対極にあります。太陽の党が、日本維新の会の政策を受け入れることを条件に、両党は合流するそうですが、日本維新の会の本質が、左翼に近いことがことが明らかになっていますので、ここでも、愛国政党と反日政党の奇妙な組み合わせが発生しているのです。

 仮に、政策の近さを基準にして、政界が三つのグループに再編されるならば、およそ、自民、太陽の党、国民新党…が第1グループ、民主(民主の半数は第3グループ…)、維新の会、みんなの党、公明、国民の生活が第一…が第2グループ、そして、民主、共産、社民、緑の風…が第3グループになるのが、自然なようにも思えます(かなり大雑把ですが…)。正反対の政党が手を組むクロス状態では、国民は、次期政権の性格を見極めることができず、投票先の選択に迷うことになるのではないかと思うのです。

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