時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党政権は独裁志向

 民主党政権が成立して以来、首相をはじめ、閣僚の口から、しばしば、”私が指示します”という言葉を聞くようになりました。この言葉、どこか、独裁体制を彷彿させるのです。

 日本国憲法では、国会を国権の最高機関と定めているためにか、これまで、首相や閣僚が、積極的に”命令”することは、それほど多くはありませんでした。ところが、民主党政権では、独裁者よろしく、首相も閣僚も、”指示”、つまり、”命令”の言い換え表現を使いたがるのです。TPPについても、野田首相は、最期は”私の政治判断”と述べていますが、有無も言わさずに、自分の決定に従わせようとする意志が感じられます。TPPのような複雑な問題は、政策決定過程に、様々な人々の意見が反映された方が、よほど、民主的なのですが・・・。

 野田首相が、”ノダフィー”とあだ名される理由は、まさにここにあります。本心では、自分の命令一つで、国も国民を動かしたいと考えているのかもしれません。

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