時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

野田首相に対する失望―崖っぷちの日本

 先日の野田首相の”崖っぷち”発言に対しては、多くの国民が心から失望したのではないかと思うのです。何故ならば、自らの統治責任を否定したに等しいのですから。

 野田首相は、日本と国民が”崖っぷち”にいることだけは、認識しているようです。一方、日本国民の中には、”崖っぷち”に追い込んだのは、民主党政権であると考えている人々も少なくありません。ここに、首相と国民との間に、重大な認識の違いがあります。国民からしますと、責任を負うべき立場にありながら、首相は、まるで他人事のような言い方をしているのです。

 この時、野田首相が、”日本と国民を崖っぷちから救いだすのは、民主党政権の責務である。そのために全力を尽くす”、と発言すれば、国民の評価も変わっていたことでしょう。内閣支持率の低下も、むべなるかな、と思うのです。

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