時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

反・脱原発の主張―”皆が反対”のトリック

 しばしば、反・脱原発を訴えている人々が、”原発は、国民感情が許さない”、とか、”反・脱原発は、国民的な合意となっている”など、決めつけた言い方をしているのを耳にします。しかしながら、これは、一種の言葉のトリックなのではないかと思うのです。

 難破船の乗客を海に飛び込ませるための台詞の違いから、民族性を揶揄するよく知られたジョークがあります。イギリス人に対しては、”紳士は海に飛び込むものです”であり、アメリカ人には、”海に飛び込めば、あなたはヒーローだ”であり、そしてドイツ人に対しては、”海に飛び込むことがルールとなっています”・・・と言うものです。ところで、日本人の場合の台詞はどうかというと、”みんなが飛び込んでいるよ”というものでした。日本人とは、付和雷同して、他の人々と同調しやすいと考えられているようなのです。

 こうした日本人の特性を考えますと、”皆がそうしている”という言い回には、世論を誘導したい側の思惑が見え隠れしています。もちろん、実際にその通りである場合があることも否定はしませんが、”皆が…”と言い出した時には、疑ってみてもよいと思うのです。

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