時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

野田内閣は泥臭い政治か泥沼化か?

 野田首相は、民主党の代表選において、庶民派をアピールするためにか、自らを泥に棲む”どじょう”に譬えておりました。この発言を受けて、平野国会対策委員長は、”どじょうが棲みやすい泥になる”と述べたとされていますが、果たして、民主党政権は、どの方向に向かってゆくのでしょうか。

 これまでの政治家は、汚れた政治への批判を意識して、政治の浄化を訴えてきており、敢えて泥に棲むことをアピールした政治家は、珍しいのではないかと思うのです。自ら汗をかき、一生懸命に政治の仕事に取り組む、という意味においては、確かに”泥まみれ”はプラス・イメージの表現なのですが、その半面、泥の中では、国民から政治家の姿が見えなくなるかもしれません。”どじょうすくい”をしなければ、見つからないとなりますと、国民も不安になります。

 泥と言えば、泥沼化という言葉もあり、党内融和を図っているとも報じられていますが、野田内閣の行方は、やはり視界が不透明です。泥臭い政治であっても、国民から見える、すっきりした政治を目指していただきたいと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>