時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

首相後継―民主党内部の院政争いか

 退陣表明に際し、菅首相が、若手との交代を示唆したことが原因してか、民主党の次期代表には、前原前外相、野田財務省、鹿野農相、小沢前環境省、樽床衆院国家基本政策委員長といった、若手の名前が挙がっているようです。

 しかしながら、その背後には、仙谷副官房長官、鳩山前首相、小沢元代表などが蠢いているようです。古参の”実力者達”が、自らの息のかかった若手を表舞台に送り出すことで、震災以降悪化している党のイメージを刷新させる一方で、擁立した若手を陰から操るという戦略に出てもおかしくはありません。もしかしますと、表面に見えている若手の間の後継争いは、その実、院政を敷きたい”実力者達”の権力闘争であり、世代交代とは名ばかりでありのかもしれないのです。

 その一方で、周囲の動きを知ってか知らぬか、当の菅首相は、一年生議員を招集し、なおも首相の座にしがみ付こうとしているそうです。国民不在の民主党の権力闘争には、辟易せざるを得ないのです。

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