時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

やるべきことはやった?―恐るべき台詞

 菅首相は、首相退陣に際して、”やるべきことはやった”と満足げに述べたと報じられています。ここまで国民と価値観が真逆な首相は、日本国の歴史上、菅首相をおいて他に存在しなかったのではないでしょうか。

 菅首相に対する国民の評価は最低に近く、それは、10%台に下落した支持率にも表れています。政策批判で支持を失う以上に、菅首相には、国民の怒りを買うような言動も多かったのです。この”やるべきことはやった”という言葉にも、無神経で傲慢な首相の性格が伺えます。国民からどう評価されようとも、自分が満足すればそれでよい、という・・・。国民にとりましては、許し難い”国家破壊政策”でも、菅首相にとっては、市民活動家の夢の実現、あるいは、工作員としての任務の完了だったのでしょう。

 ようやく、菅首相が首相の座を去ることになりましたが、この後遺症を完治するためには、相当の時間と労力を要します。民主党には、菅首相による失政と国民に対する被害を回復する責任があるのですから、代表選に際しては、国民と価値観を共にする人物を選出すべきと思うのです。

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