時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「日本史」におけるハングル授業問題―公務員の職権濫用では

 神奈川県の公立高等学校の日本史の授業で、教師が、ハングルを教えたことが問題となっております。この行為、公務員の職権濫用ではないかと思うのです。

 刑法の一九三条には、「公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又はその権利の行使を妨害した時には、二年以下の懲役または禁錮に処する」とあります。刑事責任を追求するとなりますと、大げさにも聞こえますが、ハングル授業に相当の時間を割いたようですので(自分の名前をハングルで書く…)、このケースは、かなり悪質なのではないかと思うのです。学習指導要綱を離れて(公立学校では学習指導要綱には法的拘束力があるらしい…)、授業科目と関係のない内容を教えますと、生徒さんにとりましては、義務のないことを強いられることになります。また、本来、日本史を授業を受けるべきところを、教師の一存で、別の内容に変えられては、生徒さん達の教育を受ける権利の侵害ともなりかねません。

 こうしたケースが許容されることになれば、際限なく同様の問題が発生することになります。教師の職権濫用については、国民の側がチェックし、法的責任追及も辞さずの姿勢も必要なのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>