時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

#その他教育

東大推薦入学-”傾向と対策”で無意味に?

鳴り物入りで始まった東大の推薦入学。先日、日経新聞の一面に、今年、当入学枠で合格した学生を紹介する記事が掲載されておりました。この記事を読みますと、この制度、狙い通りの成果を上げることができるのか、疑問なところです。 記事によりますと、合格…

”叱らな教育”とサイコパス

最近、子供を叱らないで育てる、という教育方法があるそうです。”叱らない教育”とも呼ばれており、東宮家でもこの教育方針を採用しているそうですが、大丈夫なのでしょうか。 ”叱らない教育”とは、親や周囲が厳しく叱ると子供が委縮し、個性や才能が押しつぶ…

輿石氏発言―日教組崩壊への序曲か

大津市のいじめ事件に関連し、日教組を支持母体とする民主党の輿石幹事長は、”責任追及よりも、関係者が一体となって再発防止に取り組むべき”とする主旨の発言をしたそうです。この発言、日教組崩壊への序曲となるのではないでしょうか。 再発を防止するため…

いじめ問題による校長の自殺―社会悪と闘わなくなった教師達

大津市で起きた凄惨ないじめ事件では、隠蔽と保身に終始した学校や教育委員会などが、厳しい批判を浴びることになりました。その一方で、三重県の津市では、いじめ問題に苦慮した小学校の校長が自殺を図ったと報じられています。 校長の自殺事件については、…

図書館協会は”引き揚げ日本人虐殺事件”を選定図書に

文部科学省所管の社団法人「日本図書観協会」は、韓国人が執筆した慰安婦本を推奨図書に指定していたことが、問題視されています。慰安婦問題が捏造であることはほぼ判明していますので、こうした公的な協会が、歴史の捏造に加担することは、国民を騙す行為…

「朝鮮人虐殺記述」-教育では公平で正確な記述を

横浜市の教育委員会が、中学校の副読本として配布している『わかるヨコハマ』の記述を、民団の圧力によって大幅に修正したことが問題となっております。修正された記述では、関東大震災に際して、軍や警察までもが、”朝鮮人虐殺”に加わったことになります。 …

東大は国際ランキング至上主義か

昨日、東大のワーキング・グループが、秋入学に全面移行する素案を公表したことから、本日の新聞等では、その賛否に関する記事が掲載されていました。マスコミは、おおむね支持しているようですが、果たして、この改革案、大丈夫なのでしょうか。 秋学期に移…

「日本史」におけるハングル授業問題―公務員の職権濫用では

神奈川県の公立高等学校の日本史の授業で、教師が、ハングルを教えたことが問題となっております。この行為、公務員の職権濫用ではないかと思うのです。 刑法の一九三条には、「公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又はその権利の行使…

学力国際比較への疑問

OECDが実施した学習到達度調査の結果、ようやく日本国の学力低下に歯止めがかかったと報じられています。しかしながら、この調査結果、どこまで信頼できるのでしょうか。 もちろん、我が国の成績が下げ止まりの兆候を見せていることは評価すべきですし、また…

教育破壊に無自覚な教育者

教員採用試験に関連して、汚職の罪で起訴されている校長や教頭が、インタヴィーに応えて”家庭がむちゃくちゃになった”と語ったことが報じられています。この発言から分かることは、自分自身が、”教育をむちゃくちゃにした”という自覚がないことです。 汚職行…

ゆとり世代の若者は教育政策の犠牲者

何年か前のテレビ番組で、中国の文化革命に際して”下放”された中年世代の人々が、自分たちの世代は、教育も充分に受けることができず、今では、社会のお荷物扱いされている、と嘆く姿が放映されたことがあります。今日、我が国でも、ゆとり教育を受けた若者…

夜間補習講座を生かすには

杉並区の教育委員会は、同区立の和田中学校で検討されている夜間補習講座を容認する方針に転換したと言います。これまでの反対理由は、1)成績上位者が対象、2)受講料の負担、3)特定事業者への教室提供であったそうですが、これらの問題は、以下の方法…

センター試験は公平か?

大学の合否に関して、センター試験の結果が大きな影響を与えていることは、偽らざる現実です。もし、この試験が、受験生の将来を左右するとするならば、より公平な制度への改革を行うべきではないか、と思うのです。 第一に、教科ごとに平均点にばらつきがあ…