時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

良識の府である参議院は再生エネ法を否決しては

 再生エネルギー法は、衆議院を通過しましたが、国民の間では、まだまだこの法案に対する不満が燻ぶっています。法案の内容の酷さも然ることながら、首相が退陣要件の一つに挙げ、ソフトバンクの孫氏が絡んだことで、クリーンどころか、すっかりダーティーなイメージが付着していしまいました。

 与党が圧倒的な多数を占める衆議院を通過はしましたが、良識の府である参議院は、この法案を否決してはどうかと思うのです。否決されますと、衆議院に戻されて再議されることになりますが、この際に、さらなる修正を加えることができないわけではありません。そもそも、この法案は、”見切り発車”と評されていますので、スピード成立させるすべき性質のものでもないのです。再審議過程で問題点が明らかとなり、それで否決されたとしても、民主党の代表選が予定通りの日程で実施されれば、菅首相も止めざるを得なくなるのではないでしょうか。

 国民の多くが納得しておらず、問題点も積み残した制度が、上手に運営されるとも思えません(ヨーロッパ諸国でも、既に問題が顕在化…)。政治家の人々は、歴史や経験に学ぼうとせず、何故、こうも安直に日本国の経済と国民生活に負担を強いる方向に邁進するのか、不思議でなりません。

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