時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”退位”よりも”即位”が問題なのでは?

 昨日の天皇陛下によるお気持ちの発表は、内外に波紋を投げかけているようです。安倍政権批判の声もあれば、退位を望まない声もあります。マスコミをはじめ、”退位”に関心が集中しがちですが、今般の問題でより深刻なのは、実のところ、皇太子の”即位”の方ではないかと思うのです。

 マスコミをはじめ、”生前退位”という造語が用いられており、何故か、天皇が生前に位を譲るに際して使われきた譲位という言葉が避けられております。その理由も、譲位と表現すると、否が応でも、皇太子の”即位”を意識することになるからではないかとも憶測します。

 おそらく、昨日のビデオの内容からしますと、国民の多くは、その先を深く考えずに、”国民の為に、誠心誠意、象徴天皇の役割を果たしてこられたのであるから、退位されてもよいのでは…”と素朴に思うことでしょう。”即位”に何らの問題もなければ、この問題は、あっさりと譲位という形で収まってしまったかもしれません。しかしながら、その先、即ち、現皇太子の”即位”にこそ、日本国を根底から揺るがしかねい問題があります。何故ならば、現皇太子夫妻に関しては、民心が離れかねない、良からぬ評判があり、それが、仮に、本当であった場合、日本国の安全保障上、極めて憂慮すべき事態となるからです。

 特に政治的に注意すべきは、中国や朝鮮半島との関係です。現皇太子は、習近平夫人と共に学習院のホールで人民解放軍の演劇を鑑賞したことで知られていますし、岳父である小和田氏の反日的な政治スタンスも指摘されています。また、小和田家の出自が不明であり、朝鮮半島ではないかとする説もあります。一般の日本人の感覚からかけ離れた特権の要求や皇室の地位の私物化も目に余るものがありますので、この説も、あながち否定はできないのです。

 また、宗教的には、創価学会との繋がりが指摘されており、天皇が伝統祭祀を継承する立場あることを考慮しますと、この点も不安材料です。次期天皇が、昨日のビデオで語られたように”国政に関与しない”立場を継承するのかどうかも疑わしく、方向性を間違えますと、日本国の皇室は、今後、北朝鮮風味に激変するかもしれません。

 そもそも、尖閣諸島において、日本国が、戦後最大の安全保障上の危機を迎えているにも拘わらず、その最中にお気持ちを表明されたことも、不自然な点です。政府も世論も、尖閣諸島の問題に集中できないからです。権謀術数に長けた中国が、対日工作活動として、次期天皇の即位後を睨んだ一手を既に打っていたとしても、不思議ではないと思うのです。

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