時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

村山談話と河野談話の変更―国際社会に事前説明を

 外務省の元アジア局長の田中均氏曰く、ディッチレー財団主催の国際会議の席では、欧米諸国を含めて、村山談話河野談話の変更には、否定的な意見が多かったそうです。日本国は、アジアで孤立すると…。

 しかしながら、人間の一般的な理性に照らして考えてみますと、捏造された歴史を認めることなど、到底できないことです。それこそ、中世さながらの反理性的な態度であり(中世の人の方か、むしろ、自らの名誉にかけて断固、否定するかもしれない…)、まことに馬鹿げたことでもあります。嘘を嘘と知りながら認めることは、不道徳な行為でもあるのですから、村山談話河野談話を変えることこそ、偽りを正す道徳的な行為なのです。にも拘らず、捏造に基づく両談話の変更に対して反対の声が上がっているとしますと、それは、日本国側にも原因の一端があるのかもしれません。説明不足という…。この会議で、田中氏が、日本国の名誉のために、反対意見に対して論駁した様子も伺えません。

 特に”従軍慰安婦”の問題は、捏造の経緯や韓国からの圧力の存在も判明しており、当時の資料は、むしろ、韓国の主張が偽りであることを証明しています。日本国政府は、村山談話河野談話の変更に先だって、理解が得られるよう、理路整然とした書類を作成し、国際社会に対して説明すべきと思うのです。

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