時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

平田容疑者を内乱罪で告訴を―オウム事件全容の解明

 オウム事件は、その発生当初から、背後に深い闇があると指摘されていました。国民の多くも、この事件が、完全に解明されたとは感じていないはずです。その理由は、検察が、事件に関わったオウム教団の教祖と信者達を、内乱罪で告訴しなかったからなのではないかと思うのです。

 もし、内乱罪で告訴したならば、検察は、オウム真理教の行為が内乱罪に当たることを立証するために活動することになります。つまり、昨日の記事で指摘したように、武器の入手ルート、蜂起の計画、政府内部の協力者、外国勢力…といった、これまで謎とされてきた部分にメスが入れられ、公判においても、集められた証拠に基づいて、事実が確認されてゆくのです。オウムの闇を暴くには、罪状は、是が非でも、内乱罪でなくてはなりません。

 現状では、オウム事件は、個人的な犯罪に矮小化されており、その危険性が過小評価されています。白昼堂々と、武装蜂起を目論んだ集団が存在したことこそ、国民の前に明らかにすべきと思うのです。

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