大河ドラマ「平清盛」―知事の批判は歓迎すべき
今月8日から始まったNHKの大河ドラマ「平清盛」。兵庫県知事が酷評したことに対して、県庁には、”立場をわきまえよ”といった批判の声も寄せられているそうです。
頼朝に北条政子が平家滅亡の報をもたらす場面で絶句し(あり得ない!)、それ以降は見ていないので、詳しいことは言えないのですが、NHKのドラマに対しては、さまざまな立場の人々が発言しても構わないのではないかと思うのです。そもそも、NHKは、民間の機関ではありませんし、知事の発言に、法的な強制力があるわけでもありません。大河ドラマが、歴史の舞台となった地方の観光振興と結びついてきたことも事実なのですから、県知事の発言に目くじらを立てる必要もないのではないかと思うのです。最近のNHKの偏向ぶりをみていますと、他者からの批判をシャットアウトするような傲慢な態度と、NHKの行き過ぎた独立性が、国民からの乖離を招いているとも言えます。
『平家物語』において日本史上最悪とまで評された平清盛を、旧弊を排して時代を切り開いたヒーローとして仕立てること自体に、相当の無理があるのですが、各方面からのNHKへの自由な批判は、NHKに軌道修正を迫り、公共放送を国民の手に戻す有効な手段となるのではないかと思うのです。
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『平家物語』において日本史上最悪とまで評された平清盛を、旧弊を排して時代を切り開いたヒーローとして仕立てること自体に、相当の無理があるのですが、各方面からのNHKへの自由な批判は、NHKに軌道修正を迫り、公共放送を国民の手に戻す有効な手段となるのではないかと思うのです。
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