時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

内閣改悪?-不安な田中防衛相

 前任者の一川前防衛相は、就任早々、自ら軍事の素人であることを認め、国民から呆れられることになりました。内閣改造における氏の更迭は予想されていたことですが、その後任は、何と、田中直紀氏というのです。

 田中直紀氏は、田中真紀子氏の夫君として知られています。夫妻で政治的な立場や思想が異なることはよくあることですので、真紀子氏を基準に直紀氏を評価することはできませんが、それでも、日中国交正常化の立役者ともなった田中角栄に連なる人脈が、親中派でないわけはありません。一方、中国にとりましては、さぞや、この人事によって、日本は、御しやすくなったと見たことでしょう。米中関係がぎくしゃくしている中で、日米同盟の要ともなる重要なポストに、親中派の人物を起用した野田首相の政治感覚は、狂っているとしか言いようがありません。

 野田内閣は、内閣改造で支持率アップを狙ったのでしょうが、これでは、国民の不安のみが募ります。常に改悪を続けている民主党政権は、一体、何を目指しているのでしょうか。

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