時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イラン産原油輸入削減―経済制裁は核放棄を迫る有効な手段では

 先日、安住財務相が、アメリカのガイドナー財務長官との会談で、イランからの石油輸入を段階的に削減するとの方針で合意したことから、対米追従外交との非難の声が沸いているようです。それでは、イランのアフマディネジェド政権による核開発は、不問に付してもよいのでしょうか。

 イランが経済制裁を受ける主たる理由は、その核開発にあります。現在、核開発を進めてきた対北朝鮮に対しても経済制裁が実施されていますので、この点は、日本国民の多くも理解しているはずです。核の脅威を考慮しますと、経済制裁は、取りえる有効な選択肢の一つであり、軍事力を行使せずに、平和的手段でイランの核開発の野望を断念させることができるならば、それに越したことはありません。日本国政府が協力することは、決して非難に値する行為するとも思えないのです。

 イランからの原油輸入削減を対米追従として非難している人々は、一体、どのような方法で、イランの核開発問題を解決できると考えているのでしょうか。

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