時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

今年こそ統治機構の見直し元年に

 2009年に起きた民主党による政権交代は、これまで国民の意識下にあった様々な政治問題を露わにすることになりました。そして、如何に統治権力というものが、危ういものか、ということも…。

 統治権力とは、国家と国民に関わる権限ですので、その取り扱いには細心の注意を要します。その使い手によっては、有無も言わさぬ強制力、あるいは、破壊力ともなるのですから。そして、権力行使の経路である統治制度もまた、理路整然と整備されていませんと、為政者の暴走を許してしまいます。安全装置を含めた制度整備は、政治家リスクから国民を守る手段でもあるのです。

 民主党政権の誕生とその政策運営は、政党とは何か、という根本的な問題まで考えさせられることにもなりました。戦後、半世紀をゆうに過ぎた今日、我が国は、戦後曖昧にしてきた問題に取り組む時期に差し掛かっているのかもしれません。2012年が、統治機構見直しの元年となることを、心より願うのです。

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