時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

北朝鮮―金ファミリー資産が存在する欺瞞

 北朝鮮では、後継者の金正恩氏が、金ファミリーの海外資産をも継承するそうです。北朝鮮が、社会・共産主義国であることを考えますと、この情報は、北朝鮮では、国家の最高機密であるかもしれません。

 社会・共産主義国では、国家の公認のイデオロギーに忠実に従えば、私有財産は、存在しないはずです。もし、国家の指導者が、海外の金融機関に財産を密かに私的に蓄えていたとしますと、これは、国家と国民に対する裏切りともなるからです。ところが、リビアカダフィ一家の隠し財産で判明した通り、社会・共産主義国の指導者が、莫大な資産を保有していることは、周知の事実です。一説によりますと、世界一のお金持ちは、キューバカストロ氏なそうです(真偽のほどは分からないのですが…)。つまり、社会・共産主義国の指導者の方が、普通の自由で民主的な国の政治家よりも、はるかに多くの富を独占し、私物化しているのです。

 北朝鮮体制崩壊は、機密情報の国民への”漏洩”によってもたらされる可能性は、充分にあります。日本国をはじめ、海外においては、金ファミリーの資産についての情報は誰でも知ることができますので、北朝鮮においても、この事実が知れわたる日は、そう遠くないのかもしれません。

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