時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

反原発意見98%も”やらせ”?

 反原発派の人々は、電力会社による”やらせ”問題を取り上げて、世論を捻じ曲げていると糾弾していますが、昨日、原子力委員会の発表によりますと、公募した意見のうち、98%が「即時あるいは段階的な原発廃止」であったそうです。この数字、現実の国民世論を反映しているのでしょうか。

 新聞社などが実施したアンケートによりましても、98%という高い数字で反原発支持となった前例は、なかったように思います。実際に、電力料金の値上がりと電力不足は産業の空洞化とも直結しますし、我が国の原発技術の維持を考慮しましても、反対一色ではありませんでした。にも拘らず、こうした高い数値が出るのは、いかにも不自然です。反核団体などの組織票が疑われるのですが、原子力委員会は、どこまで意見を提出した人々の背景を掴んでいるのでしょうか。

 電力会社主催の説明会も、こうした省庁の意見公募も、どちらも特定の団体が組織的に意見を送る可能性が高く、如何なる結果であれ、信憑性に疑いがもたれることになります。何れにしましても、そろそろ、より正確に国民世論を反映させるような調査方法を考案する時期に来ているのではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>