時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

エネルギー基本計画―電力会社にも発言権を

 先日公表された総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の委員に、反原発派の識者が含まれたことが、マスコミなどで大きく取り上げられてきました。その一方で、電力会社の代表は排除されております。

 この人選、やはり公平ではないと思うのです。何故ならば、東電は、確かに福島第一原発の当事者ですが、電力会社こそが、我が国の電力供給事業の主たる担い手であるからです。にも拘らず、東電に対して”悪者”レッテルを張ることで、電力会社全体を基本計画の審議から外してしまうことは、行き過ぎです。また、”悪者”にも弁明や意見表明の機会を与えることこそ公平な態度であり、始めから排除してしまうのは、狭量なのではないでしょうか。また、25人の委員には、国民の代表と言えるような人物も見当たりません。

 ”悪者”と見なした相手を徹底して叩き、発言を封じるのは、左翼に特徴的な傾向です。電力会社を抜きにした審議は、バランスを欠いた”偏向”でしかないと思うのです。

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