時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

何故尖閣事件ビデオを隠したのか―矛盾する証言

 本日、産経新聞の一面に、尖閣沖で中国漁船が海保の巡視船に衝突してきた事件について、当時、官房長官であった仙谷氏が、撮影されたテープは証拠とならない、と主張して、基礎の見送りを判断したとする証言が掲載されていました。

 この証言によりますと、事件発生後の翌日、届けられたテープを見たうえで、官邸側が「テープ自体が証拠にならないとの致命的なミスがあり、公判に耐えられず、有罪にもならないと判断した」そうです。しかしながら、もし、この証言通りであるならば、何故、政府は、ビデオを国民に公表しなかったのでしょうか。公開した方が、国民の誰から見ても、テープは”証拠にならない”ことが証明されます。にもかかわらず、隠したとなりますと、実際には、このテープは証拠となる可能性があったことを示唆しているのではないでしょうか。

 ネット上で一色氏によって公開されたビデオは後半部分とされており、未だに公開されていない前半部分も存在していると噂されています。政治判断をしながら、検察に責任を押し付けたことも、当然に追求されるべきことですが、ビデオに関する官邸の矛盾した態度と国民に対する隠蔽についても、真相を明らかにすべきと思うのです。

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