時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日教組の人事介入に見る排他性

 本日の新聞報道によりますと、西宮市の教職員組合は、教頭の人事に介入していた実態が明るみになったそうです(産経新聞本日付朝刊)。もし、この報道が事実であるならば、日教組は、非組合員を昇進ルートから排除するという、排他的活動を行っていることになります。

 日教組の基本的な教育方針とは、平等を尊重し、共生社会を目指ことであったはずです。しかしながら、非組合員に対して組織的に不利益を与え、昇進のチャンスを奪っているとしますと、これは、明白なる不当な差別とも言えます。西宮市の教組は、おそらく、人事介入を会報において公言することで、非組合員に対して、組合に加入しないと昇進できない、という暗黙の圧力をかけたかったのでしょう。ポストの独占を狙ったことに加えて、この手法は、あまりに悪質です。

 学童や生徒さんに対して、他者との違いに寛容であり、公平であるべきことを説きながら、その一方で、自分達は、不当に異質のものを排除しようとしている、ということになりますと、模範たるべき教師としてはしめしがつきません。教職における昇進において、教祖のみならず、いかなる集団からも不当な介入がなくなるよう、透明性の確保にむけた制度改革をはかるべきと思うのです。

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