中国人留学生に日本国の価値観を

　ここ数年来、中国から日本国に留学してくる学生数が増加傾向にありました。日本国は、自由と民主主義を尊重する国ですので、日本国への留学は、民主主義国の国柄を学ぶ貴重な機会となるはずなのですが、長野での北京オリンピック聖火リレーの動員などを見る限り、学習効果はあまり期待できないようです。

　そこで、国家体制の異なる国からの留学生に対しては、日本国の国柄や国家の仕組みを説明する機会を設けてはどうかと思うのです。留学生の方々が、留学先の価値観や社会のルールを知らずして行動するとなりますと、様々な摩擦が生じます。さらに、本国の指示に従って行動するとなりますと、摩擦どころか、長野の時のように、治安上の混乱要因ともなりかねません。もし、留学生の受け入れが、相互理解の促進を促すことを目的とするならば、まずは、日本国という国を知ってもらうべきと思うのです。

　この日本国の紹介事業は、中国政府が行っているような思想教育ではなく、淡々と、かつ、客観的に民主主義や自由を取り入れた日本国という国の仕組みを説明するだけで充分です。そうして、その知識はやがて、本国の中国が民主化するに際して役に立つかもしれないと思うのです。

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