時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政治家になるチャンスを広げよう

 ここ数年、日本国の政治には、淀んだ空気が流れ、閉塞感が漂っていると言われてきました。その原因の一つに、政治家になるチャンスが狭いということがあるのではないか、と思うのです。

 この点に関して、二つの側面において問題があるようです。

1)政党内部の組織の問題。党内において選挙対策委員長が候補者の公認に力を持っており、実力主義ではないこと。また、公募制を通して候補者となっても、入党と同時に、党内の派閥や力学に絡め取られてしまうこと。

2)選挙制度の問題。日本国には、世界最高水準の高額の供託金制度あり、国民の被選挙権への制限となっていること(比例区で600万円、選挙区で300万円・・・)。選挙活動における規制が厳しいこと(インターネットの使用・・・)。

 国民の中には、真剣に現在の政治状況を憂い、国民のための政治を目指している方々もおります。しかしながら、こうした方々が政治家となる道を制度が閉ざしているとするならば、まずは、立候補が容易となるように、制度改革を行うべきと思うのです。例えば、財産制限となっている供託金制度の廃止は、政治家になるチャンスを広げる近道であるかもしれません(アメリカやフランスでは、一定数の署名を要件としている・・・)。国民が、政治家を育ててゆけるような制度が構築されますと、日本国の政治にも活力が生まれ、より国民の利益に資する政治が実現するのではないでしょうか。

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