時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政治倫理

舛添辞任密約論-あったとしても無効では

都議会解散に訴えてでも知事の椅子を手放さないのではないか、と警戒されていながら、舛添氏は、急転直下、辞任を表明することになりました。あまりの急変ぶりに、その裏には、密約があったとする噂が流れています。 密約の内容とは、辞任の条件として、自公…

問われる政界の自浄力-政治資金規正法の改正を

辞任したとはいえ、舛添知事の一件は、日本国の政界の様々な問題点を明らかとしました。特に、全国民が知るところとなったのは、政治資金規正法が”ざる法”であることです。 これまで、国民の多くも薄々気付いてはいたのですが、舛添知事のケースでは、”第三…

舛添知事辞任-急がれる政治改革

ここ数日、粘りに粘った舛添知事も、遂に辞任に追い込まれたと報じられております。しかしながら、これで一件落着とは到底思えません。何故ならば、この事件は、日本国の政治を取り巻く危うい現状を国民に見せつけることとなったからです。 残された課題は、…

舛添知事の疑惑-二人の社長の謎

舛添知事をめぐる疑惑は、氏名公表を拒否してきたホテルでの面会人の身元が明かされたことで、次なるステージに進んだかのようです。氏名公表は、幕引きどころか、さらなる疑惑を呼んでおります。 ”第三者機関”の調査報告によりますと、舛添知事は、2013年と…

舛添知事問題-隠密活動の謎

政治資金の使途をめぐる舛添知事に対する疑惑は、知事の過去の行動自体にも向けられております。今般の”第三者委員会”による報告書においても、正月三が日にホテルで1時間だけ面会した相手の身元については、”黙秘”を続けております。 元検事の弁護士によれ…

舛添知事問題-辞めない理由の探求を

一昨日公表された舛添知事の政治資金に関する公私混同問題は、おそらく氷山の一角であり、舛添知事による権力の私物化は、さらに都政の深層部にまで浸食しているように思えます。ここまで批判を浴びても知事が止めない理由は、一体、どこにあるのでしょうか。…

疑惑を深める舛添知事の猿芝居

舛添知事は、国民をあげての囂囂たる批判をよそに、本人としては”逃げ切り”に成功したと信じているようです。本日も、新聞の紙面には、笑顔でメキシコ市の経済開発長官と面会している写真が掲載されておりました。 ところでこの面会写真、猿芝居であることは…

舛添知事の美術館通いの謎

舛添知事をめぐる公金濫用は留まるところを知らないかのようですが、本日、もう一つ、氏に関する奇妙な行動が報じられておりました。それは、知事としての視察の凡そ7割が、美術関係というものです。 舛添知事は美術品を趣味と公言しており、政治資金によっ…

”舛添騒動”と『パナマ文書』

諸外国では、『パナマ文書』が騒動を起こしている一方で、日本国内では、舛添知事の公費乱用問題が話題となっております。この現象については、舛添知事が、敢えて話題を提供することで、『パナマ文書』問題を目立たなくしようとしてる、とする隠蔽説があり…

”パナマ文書による超円高予測説”からの推測

全世界を揺るがしているパナマ文書に関して、本日、奇妙な説が唱えられていることを知りました。それは、パナマ文書が”超円高”を加速させるというのです。 この説は、パナマ文書の公開により、スキャンダルに見舞われた欧米諸国、中国、中東諸国等は軒並み信…

恐怖政治は国民の脳にダメージを与える

福井大学の研究によりますと、虐待を受けながら育った子供の脳には、(1)視覚的感情処理の部位と(2)やる気や意欲に関わる部位に未発達が見られるそうです。この研究結果は、環境と脳機能との関係を示唆していますが、家族に限らず、国家レベルでも同様…

舛添知事の”問題はない”発言は問題

東京都が1億3000万の予算を割いて作成したロゴ・キャッチコピー「&TOKYO」。キャンペーン事業を含めた関連予算は、5億円にも上るそうです。 ところが、作品の発表後、オリンピック・エンブレムと同様の”パクリ”問題が発生し、ニュージーランドの弁護士事…

共産主義が”悪魔の思想”である理由-殺人容認

共産主義には、”神の視点”、あるいは、”客観的視点”が欠けていることは、先日の記事でも指摘したのですが、もう一つ、共産主義には、致命的な欠陥があります。それは、共産主義が、”悪魔の思想”と称される、もう一つの根拠ともなります。 マルクスがヘーゲル…

中韓朝の反日思想にも”神の視点”はない

昨日のブログ記事は、共産主義には”神の視点”、即ち、”客観的な視点”が欠落しているという、倫理上の根本問題が潜んでいることを指摘いたしました。本日は、客観性の有無の検証を、他の思想の評価にも応用してみることにします。 例えば、中韓朝の反日思想は…

”神の視点”がない共産主義思想

共産主義が厳しい批判に晒され、”悪魔の思想”とまで酷評されるのには、それなりの根拠があります。共産主義に見られる倫理的欠落の一つは、”神の視点”が欠如していることです。 『聖書』が、時代や場所に拘わらず、多くの人々に感銘を与えてきたのは、そこに…

文科省の大学採択は国家の信頼性を低下させる

先だって、文科省は、「スーパーグローバル大」と銘打って37の大学を採択しました。ところが、選ばれた大学を見てみますと、首を傾げざるを得ないのです。 特に不自然な点は、創価大学が「グローバル化牽引型」の一校として選ばれていることです。誰もが知る…

パソナの仁風林の接待は違法では

パソナの闇は、政界、官界、宗教界、芸能界、財界、マスコミ・・・を覆っており、その全容が解明されますと、驚愕の事実が浮かび上がる可能性もあります。 ところで、パソナと政官界との癒着は、派遣業への利益誘導として批判されていますが、そもそも、一企…

小沢氏二審無罪―現行の政治資金規正法では有罪の重み

本日、小沢氏の陸山会事件のニ審判決が下され、再度、小沢氏は、無罪の判決を受けたと報じられています。秘書との共謀は、結局、立証できず、一審と同様に、”疑わしきは罰せず”ということのようです。 ところで、現行の政治資金規正法では、政治資金管理団体…

オバマ大統領の勝利演説―民主党と真逆

昨日、大統領選における勝利を確かにしたオバマ大統領は、国民を前にして、選挙戦を通して深まったとされるアメリカの亀裂を修復すべく、国民の団結と結束を訴える演説を行ったと報じられています。 勝利演説からは、アメリカという国の大統領、すわなち、全…

”日本をどうしようもない国にしてやる”―恐ろしき本音?

昨日、ネットのニュース記事を読んでおりましたところ、東京都知事選に関するある芸能人の発言が目に留まりました。本人は、気のきいたジョークのつもりなのでしょうが、ジョークとも思えず、おもわず、パソコンの前で凍りついてしまいました。 石原都知事の…

菅前首相不起訴―検察審査会の行方

菅前首相と北朝鮮との怪しい繋がりは、北朝鮮系の政治団体への献金問題が発覚したことで、国民の多くが知るところとなりました。この事件に関して、本日、東京地検特捜部は、菅前首相の不起訴を処分とした報じられています。 首相経験者をめぐるこの事件は、…

菅前首相が日本を救った?―認識の倒錯

国民の多くは、福島第一原発の事故に際しての、菅前首相のパフォーマンス優先の行動が、事故の拡大に繋がったと認識しております。ところが、細野原発事故担当相は、菅前首相が、東電の撤退を阻止したとして、菅前首相こそ、日本国を救ったと高く評価してい…

生活保護不正―弱者のための制度悪用こそが問題の核心

芸能人の河本氏や梶原氏の生活保護不正受給事件を契機に、生活保護制度の見直しが議論されるようになりました。国民の多くが両氏に対して批判的である一方で、マスコミや左派政党などからは、”弱者の切り捨て”として、批判者を糾弾する声も聞かれます。 しか…

小沢氏の不動産売買の実態を明らかに

小沢氏を擁護したい人々は、陸山会事件を、政治資金規正法における報告書の記載問題に矮小化したいようです。しかしながら、小沢氏が、擁護派が持ち上げるような”偉大な政治家”であるのかどうかは、氏の不動産売買の実態が明らかになれば、おのずと見えてく…

菅前首相―お遍路さんパフォーマンス

国会議員は、国会が閉会されている間は、”休暇期間”とでも考えているのでしょうか。現職の国会議員が、休祝日でもないのに、お遍路さんに出かけるとは、決して誉められたことではないと思うのです。 昨今、菅前首相は、退陣を前にして15億円もの機密費を使…

菅首相は美徳を破壊する

もし、菅首相のような人物が、日本中に増殖することになったら、どうなるのでしょうか。失敗の責任は他人に押し付け、理由を付けては職に居座り、挙げくに、出ていってほしければ言うことを聞け、と脅す人物が・・・。 古来、我が国では、潔さは美徳であり、…

菅首相の絶望的なメンタリティー

本日の新聞記事に、菅首相が、”顔を見たくなければ、法案を通せ”といった趣旨の発言をしたと報じられていました。この法案とは、「自然エネルギー全量買い取り法案」のことらしく、これを通すことが、政治家としての責任とまで述べているそうです。 自然エネ…

小沢氏の正義が勝つ発言の傲慢

検察審査会の議決により、強制起訴となる小沢氏は、「正義は勝つ。お天道様見ている」と発言したと報じられています。この発言には、小沢氏の傲慢な精神構造が端的に現れています。 百歩譲って、たとえ強制起訴の結果、小沢氏が裁判で無罪になったとしても、…

イクメン知事―私優先は無責任では

最近、子育てへの父親の参加が奨励され、”イクメン”なる言葉も流行っているようです。マスコミ総出の”イクメン礼賛”からしますと、何やら、背景がありそうな気配も感じられるのですが、さてはて、知事の育児休暇取得は、妥当なのでしょうか。 おそらく、知事…

小沢氏の罪―政治権力を利用した蓄財の罪

小沢前幹事長の父親もまた代議士であり、親子二代の政治家ということになります。貧困から身を起こしたそうですが、数億円の不動産を売買する資金は、一体、どのような方法で手にしたのでしょうか。 政治資金規正法違反の以前の問題として、政治家が、巨額の…