時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

舛添知事問題-辞めない理由の探求を

 一昨日公表された舛添知事の政治資金に関する公私混同問題は、おそらく氷山の一角であり、舛添知事による権力の私物化は、さらに都政の深層部にまで浸食しているように思えます。ここまで批判を浴びても知事が止めない理由は、一体、どこにあるのでしょうか。

 これまでの慣例を見ますと、違法行為ではなくとも、疑惑が払拭できなかったり、世論から激しい批判を浴びた政治家は、自ら職を辞しています。しかしながら、舛添知事だけは、98%の都民が辞任を望んでいるにも拘わらず、必死の形相で都知事の椅子にしがみついているのです。この異常なまでの執着ぶりは、単に”知事の肩書を失いたくない”といった理由では説明がつかないように思えます。マスコミやネットでは、知事の金銭的な”せこさ”が揶揄されておりますが、知事の椅子への固執は、何らかの利権、あるいは、”ミッション”が背景に存在する可能性も否定はできません。韓国人学校への都有地貸与問題で明らかになったように、都知事には、広範囲にわたって独断可能な権限があるようです。都の財産の処分権が知事に一任されている現状には、驚きを禁じ得ません。また、都知事選での支援等の見返りに、内外の何らかの団体との間に密約があるのかもしれないのです。

 何れにしましても、知事の態度を見ておりますと、”辞任できない理由”、しかも、都民や国民には”知られてはならない理由”があるように思えるのです。

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