時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「赤いドラゴン中国共産党政権説」を補う「舛添東京都知事の政治腐敗事件」

  今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。ここ数次にわたりまして、『聖書』「暴露録(黙示録)The Revelation」に載る「最後の審判の日」をめぐって、「パナマ文書thePanama Papers」について扱っておりますが、本日は、悪魔の化身とされる「赤いドラゴンthe reddragon」をめぐる「赤いドラゴン中国共産党政権説」について、これを補強する材料があることを指摘させていただきます。それは、昨今、国民の大きな関心を呼んでいる「舛添東京都知事の政治腐敗事件」です。
 
去る5月10日に公開された「パナマ文書」に記載されている人物のリストには、中国共産党の要人、ならびに、その関係者が多い点については、すでに、指摘させていただきました。そして、「舛添東京都知事の政治腐敗事件」にも、中国共産党の影が見え隠れしているようなのです。
 
昨日行われました舛添東京都知事と弁護士2名の記者会見におきまして、弁護士の御二方の発言を聞いておりますと、政治資金の使い道として、中国の能書多数、『毛沢東邁進秘録』、チャイナ・ドレスなど、中国関連の支出が多いことに気づかされます。
 
共産党中国と関連がある点におきまして、「パナマ文書」と「舛添東京都知事の政治腐敗事件」との間に、共通点を認めることができるのですが、この他にも、サタンの化身と表現してもよいような、「法に触れない腐敗体質」という構造的な問題も、共通点としてあるようです。
 
昨日の会見におきまして、弁護士の方々は、舛添氏の一連の政治資金の不適切な使用問題は、法には触れていないという点を、再三にわたり強調しておりました。しかしながら、違法行為ではないと言いましても、家族旅行や美術品の購入など、あのような支出が、政治資金の支出として認められるとなりますと、政治資金を提供した側は、政治家にいわゆる‘遊ぶお金’を提供しているに過ぎないということになります。したがいまして、当然、たとえ、刑法上、違法行為ではないということになりましても(本当に、違法行為であるのか、否かの判断は、舛添氏の弁護士ではなく、検察当局が起訴か否かの判断をし、最終的には裁判所が行うべき)、このような腐敗体質に対しまして、舛添氏は道義的責任を強く問われることになるのです。そして、「パナマ文書」で明らかとなった租税回避行為も、違法性はなく、道義的問題とされております。
 
すなわち、「パナマ文書」と「舛添東京都知事の政治腐敗事件」の間には、違法性を問われないようにしながら、“大きな悪事”を働いている、という点におきまして、悪魔的な巧妙さが見て取れるのです。中国共産党政権の腐敗体質につきましては、すでにメディアなどを通しまして、よく知られておりますが、舛添氏の政治腐敗は、そのままに、氏の中国共産党政権との近い関係を示唆しているのではないでしょうか。
 
 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
(続く)