時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

オバマ大統領の勝利演説―民主党と真逆

 昨日、大統領選における勝利を確かにしたオバマ大統領は、国民を前にして、選挙戦を通して深まったとされるアメリカの亀裂を修復すべく、国民の団結と結束を訴える演説を行ったと報じられています。

 勝利演説からは、アメリカという国の大統領、すわなち、全ての国民の大統領であろうとするオバマ氏の基本的な姿勢を感じ取ることができます。そして、子ども達が最高の教育を受けることができ、最先端技術がビジネスと雇用に生み出す国こそが、アメリカの将来像であるとも語っています。一方、日本国の与党民主党の態度は、この演説とは、真逆にあるようです。民主党政権の口から、国民の結束という言葉を聞いたことはありません。教育についても、民主党政権の関心は薄く、最高の教育どころか、ようやく始まったゆとり教育の見直しにも、幹事長が日教組出身であるためにか、ブレーキがかかっているそうです。経済や産業に至っては、ビジネス潰しと一部の企業への肩入れが目立ち、6重苦の放置により、雇用状況も悪化する一方です。

 アメリカの大統領の演説には、常に国民の心の琴線に触れる何かが含まれています。それ故に、たとえ昨日までロムニー氏を熱心に応援していた国民をも、アメリカという国の下で、再び結束させることができるのでしょう(少なくとも、言葉ではあれ、そうあって欲しいと願っている…)。民主党政権も、愛国心を前面に打ち出したアメリカ大統領の基本姿勢に学ぶべきところがあると思うのです。

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