時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国の主たる仮想敵国は日本国か―竹島への米韓同盟適用問題

 オバマ大統領のアジア歴訪の目的の一つは、日米韓の結束強化であったとも伝わります。ところが、尖閣諸島日米安保の対象と明言されたことを受けた韓国の反応が、米韓同盟の竹島への適用であったことには驚かされます。
 
 アメリカが、日米韓の結束を促す背景には、再度の核実験の実施を目論んでいる北朝鮮の動きがあります。北朝鮮の暴発に対応するためには、在韓米軍のみならず、在日米軍も出動することが予測されますので、米軍基地が所在する日本国の協力も必要と判断したのでしょう(もっとも、日本国、並びに、日本国民には、朝鮮有事に際して韓国を支援する意思は乏しい・・・)。つまり、韓国支援のための日米韓の結束強化なのですが、韓国側にとりましては、日本国によって竹島を武力奪還されるシナリオのほうがよほど脅威らしいのです。訪韓中のオバマ大統領に対して、韓国側は竹島適用の確約を迫るとも伝わりますが、”Yes”と答えようものなら、日米韓は、空中分解することでしょう(慰安婦発言については捏造説もあり、確認できない状態にありますが、それでも、日本側の反発は相当なものでした…)。
 
 韓国の反射的な反応ぶりを観察してみますと、韓国の主たる仮想敵国はやはり日本国なのではないかと思うのです。
 
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