時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”パナマ文書による超円高予測説”からの推測

 全世界を揺るがしているパナマ文書に関して、本日、奇妙な説が唱えられていることを知りました。それは、パナマ文書が”超円高”を加速させるというのです。

 この説は、パナマ文書の公開により、スキャンダルに見舞われた欧米諸国、中国、中東諸国等は軒並み信用を失い、比較的影響が薄く、信頼性が高いと判断された円に投資が集まり、”超円高”となる、という筋書きのようです、。しかしながら、円高基調も長くは続かず、同文書の全容が明らかとなる5月までと期限を付けています。この筋立て、仮に、南ドイツ新聞、もしくは、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)から漏れ伝わる情報に基づいて作られたとしますと、あながち、根拠なき憶説として頭から否定はできないようにも思われます。そして、この説は、全文が公開されると、日本国もまた、政府要人、企業家、著名人…といった人々のうちの誰かに重大なスキャンダルが発覚し、日本国もまた信用を失うことを示唆しているとも解されるのです(もっとも、全文公開によって、他の諸国の信頼が回復されるというシナリオもないわけではありますが…)。

 果たして、日本国もまた、パナマ文書の全文公開によって、信頼を失うのでしょうか。全世界と共に、日本国も膿み出しを必要としているならば、それも、致し方ないことではないかと思うのです。

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