時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

パソナの仁風林の接待は違法では

 パソナの闇は、政界、官界、宗教界、芸能界、財界、マスコミ・・・を覆っており、その全容が解明されますと、驚愕の事実が浮かび上がる可能性もあります。
 
 ところで、パソナと政官界との癒着は、派遣業への利益誘導として批判されていますが、そもそも、一企業の迎賓館における政治家や官僚に対する接待は、違法行為なのではないでしょうか。刑法では、賄賂を受け取った側も贈った側に対しても刑罰を科していますし、公務員が利害関係者から飲食接待などを受けることも、国家公務員倫理法によって禁じられています。政治資金規正法企業献金が禁じられる中、パソナは、贅を尽くした迎賓館を設けることで、背後から政官界を操り、自社の利益に資する法律を成立させていたことになります。
 
 今般、公表された経済成長戦略としての「骨太方針」にも、そこかしこにパソナの陰が見え隠れしています。日本国の経済成長とは、一般の日本国民ではなく、特定の事業者を潤すことであるかのように・・・。民間企業の迎賓館による接待は違法なのですから、警察・検察、そして、心あるマスコミは、この事件の闇の解明に全力で取り組んでいただきたいと思うのです。
 
 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
 
イメージ 1