時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

移民問題―国際紛争が飛び火する

 移民問題の一つに、国際紛争の”飛び火”という現象があります。これは、移民と出身国との間に政治的な関係が維持されている場合、出身国が抱えている紛争が、移民先の国において内部化してしまうといものです。

 この現象を、日本国は、既に経験しています。何故ならば、戦後、日本国に残留、あるいは、新たに渡航してきた韓国・朝鮮の人々の母国は、韓国と北朝鮮という南北の二つの国に分けれ、敵対関係にあったからです。1950年に勃発した朝鮮戦争は、停戦には至ったものの、両国間の隠れた闘いは、日本国をも舞台としても繰り広げられることになりました。戦後に起きた、迷宮入りの事件の多くは、南北問題が絡んでいたという指摘もあります。また、工作員養成を目的とした北朝鮮による日本人拉致事件もまた、南北対立の狭間で起きた事件とも言え、罪なき日本国民は、いつの間にか、国際紛争に巻き込まれることになったのです。

 現在では、在日韓国・朝鮮人のみならず、中国をはじめ、移民の増加が指摘されております。民主党は、外国人への地方参政権付与を積極的に進める方針のようですが、外国からの内政干渉のみならず、外国の紛争をも内部に引き入れてしまう可能性に気付くべきと思うのです。

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