ヒットラーはなぜ特別列車で執務したのか:ヒットラーの恐怖の特別列車
本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。元日早々に、NHKの海外ドキュメンタリーにて、極めて興味深いプログラムが放送されておりました。それは、直訳すれば、『ヒットラーの鋼鉄の野獣』となる『Hittlers Steel Beast』というタイトルの番組です。では、「ヒットラーの鋼鉄の野獣」とは、いったい何であるのかと言いますと、それは、ヒットラーの特別列車のことなのです。
ヒットラーと言いますと、総統官邸の執務室から、次々に命令を下してゆく独裁者というイメージがあります。しかしながら、事実はそうではなく、ヒットラーは第二次世界大戦中、ほとんど特別列車の車内にあり、ドイツ国内外をめぐりながら、車両に設置されていた電信通話設備を通して命令を下していたのです。
このことから、以下の点が推測されてまいります。
①特別列車は、限られた側近のみしか同行できないため、車中で話された事や、議事が外部に漏れる可能性が低く、極めて高い機密性を保持しながら、ヒトラーは命令を下すことができた。このことから、ヒトラーには、一般のドイツ国民には決して知られたくない事情があったと推測される。その事情とは、ヒトラーは、国民に向かっては「アンチ・セミティズム(反黒いユダヤ人主義)」を唱えながら、事実は逆で、黒いユダヤ人の側にあるという事情であったと推測することができる(戦後の連合軍側の調査によってヒトラーの側近の60%が黒いユダヤ人であったことが判明している)。すなわち、ナチス政権は、ドイツ国民を破滅の縁へ追いやることを計画していることをドイツ国民に知られないようにするために、“目くらまし”的に、特別列車を指令本部となしたと考えられる。
②大本営を移動させながら、次々に命令を下してゆくというやり方は、遊牧民族の特徴である。このことは、ヒトラーが「オオカミ」を意味するアドルフAdolfという名であることと関係があると推測される(アドルフという名は、カトリックの神父(イエズス会士?)によって命名されている)。アドルフという名は、機動力の高い騎馬兵を用いた電撃作戦によってヨーロッパを恐怖のどん底に突き落としたチンギス・ハン(蒼き狼)に因んでいると考えられ、ヒトラーは、遊牧民族的方法を用いることで、自らをチンギス・ハンに擬えたのではないか、と考えられる。このように考えると、ヨーロッパの多くの都市を廃墟となしたヒトラーの第二次世界大戦とは、実のところ、蒙古襲来の再現であった可能性が示唆される。
③ヒトラーは敗戦が確実となると、特別列車の中枢部となるリビング車両を爆破させ、連合軍に接収されないようにしている。このことは、ヒトラーが、決して知られてはならない何者かと連絡を取っていた証拠を隠滅しようとしていた可能性を示唆する。ヒトラーが秘かに連絡を取り合っていたのは、イルミナティーであったとも考えられる。
他にもあるかもしれませんが、イルミナティーとモンゴルとの密接な関係を踏まえますと、ヒトラーが第二次世界大戦中、その大半において特別列車から命令を下していたという事実は、ヒトラーが、いかに「闇の人物」であったのかを示していると言えるでしょう。
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(続く)