時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

二階幹事長の起用-親中派のリスク

 自民党では、頸髄損傷のため入院中の谷垣幹事長に代えて、二階議員を起用する方針なそうです。しかしながら、親中派で知られる二階氏の起用は、国民の意向には反しているように思えます。

 舛添前知事が辞任に追い込まれた背景にも、色濃い中国や韓国の影があり、氏のあからさまな親中韓政策は、都民の反発を招くこととなりました。一方、昨日、当選を果たした小池氏の勝因は、舛添氏の路線とは正反対の方向性を示したことに求めることもできます。氏は、韓国人学校への敷地貸与は白紙とし、外国人参政権にも反対を表明し、舛添路線の継承者とも見なされた増田氏や野党四党が擁立した鳥越氏との違いをも浮き立たせたのです。民意が東京都知事選挙において表わされたとしますと、今般の自民党における二階氏の幹事長起用は、この流れに逆行しているように見えます。幹事長は、選挙に際して候補者の選定や公認等に権限を振るうとされておりますので、今後、自民党の候補者は、二階議員を介して中国の意向に沿った人物しか選ばれなくなるかもれません。

 仲裁判決によって、一先ずは南シナ海において行くを阻まれた中国は、巻き返しを図るべく、様々なルートを駆使して自国が有利になるよう対日活動を行っていることは想像に難くありません。当然に、与党内部にも影響力を及ぼそうと画策していると考えられ、華やかな東京都知事選の影に隠れるようにして二階議員の幹事長就任が決まったことは、国民にとりましては今後の不安材料となるのではないでしょうか。

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