時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

「国民の生活が第一」―危険な党名

 民主党を後にした小沢氏は自ら新党を結成し、「国民の生活が第一」を党名とするそうです。この党名、よく考えてみますと、小沢氏の危険性が潜んでいるのではないかと思うのです。

 そもそも、政府の役割は多岐に及ぶものであり、国民生活の安定もまた、その一つです。国民の生活が大事なことは、誰もが認めるところですが、このネーミングには、対外的な問題から逃げたい小沢氏の心理が見え隠れしています。小沢氏のバックには、中国が控えているとも囁かれていますが、内政を優先し、安全保障問題から国民の関心を逸らそうとしているとしますと、それは、危険な兆候です。しかも、いざ、有事ともなれば、中国の脅威に対して、”国民の生活が第一”を挙げて、安易に妥協するかもしれないのです。国民の生活こそ大事なのだから、戦わずして中国の属国になっても構わないと・・・。

 小沢氏が、国民思いのはずはなく、敢えて”国民”を強調しているところに、どこか疑わしさが感じられます。国民は、再度騙されないよう、警戒すべきではないかと思うのです。

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