時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政党

橋下大阪市長は右翼なのか

共産党の志位委員長が、大阪氏の橋下市長をヒトラーになぞらえて批判したと報じられています。共産主義も一党独裁容認ですので、独裁批判は自己批判でもあると思うのですが、果たして、橋下氏は、右翼なのでしょうか。 右翼を正確に定義することは難しいので…

自民党は日本の投資立国化案の再考を

自由民主党は、次期総選挙の準備として、政策綱領の素案を作成中とのことです。その素案の中に、俄かには信じられないような政策方針を発見し、わが目を疑いました。それは、”貿易立国から投資立国への大転換”です。 投資立国となる、ということは、国内での…

マニフェストと議会制度は矛盾する?

選挙の際に、各政党が政策一覧を掲げて闘うマニフェスト方式。すっかり定着した感もありますが、問題点も少なくありません。例えば、マニフェスト方式と議会制度は矛盾する可能性もあります。 ”政治は数”と主張する人々もいますが、議会制度とは、法を制定す…

維新の会は”後出しじゃんけん”?

昨日、大阪市の橋下市長が、国政選挙における維新の会と公明党との連携について言及したと報じられていました。大阪ダブル選挙では、既成政党としては公明党のみ平松氏支持を見送りましたので、水面下では、両者の連携は進んでいたのかもしれません。 その兆…

平田容疑者を内乱罪で告訴を―オウム事件全容の解明

オウム事件は、その発生当初から、背後に深い闇があると指摘されていました。国民の多くも、この事件が、完全に解明されたとは感じていないはずです。その理由は、検察が、事件に関わったオウム教団の教祖と信者達を、内乱罪で告訴しなかったからなのではな…

外国人参政権出題事件―憲法違反では

大学入試のセンター試験、行政書士の資格試験、国家公務員脅錣虜陵兒邯海函∋暗戮蘯郊垢乏姐饋融伽権に関する問題が出題されたとなりますと、これを、異常と感じない人はいないのではないかと思います。しかも、回答が間違っているのですから、なおさらのこと…

使途不明金が合法化されている政党助成法

政治の劣化が著しい今日、その原因の一つには、政界をとりまく組織の杜撰さがあるのではないかと思うのです。政党助成法もまたその一つであり、使途不明金が許されている現状については、昨日の記事で既に述べました。 法律の役割の一つは、特定の公的な活動…

政党助成法の改正を―ポケットマネー化の防止

菅前首相による北朝鮮系政治団体への寄付の問題は、政党助成法にも原因があるようです。何故ならば、当法律には、使途に関する制限が全くないのです。 政党助成法の第4条には、「国は、政党の政治活動の自由を尊重し、政党交付金の交付に当たっては、条件を…

菅前首相の闇―政党と政治団体の関係の議論を

昨年、菅前首相の資金管理団体が、北朝鮮系の政治団体に多額の寄付を行っていたことが発覚し、大問題となりました。この事件から疑問に思うことは、政党と政治団体の関係は、一体、どうなっているのか、ということです。 調べてみたところ、政党もそれ以外の…

アイヌ民族政党の波紋

現在、北海道では、約2万4千人ほどのアイヌの方々が居住しておられるそうです。全国では、推計で20万人ほどになるのですが、昨日、民族政党を結成するとのニュースが報じられました。結党理由は、アイヌ人の求める政策が遅々として実現しないため、との…

政治団体という不透明な組織が政治を歪める

菅首相の資金管理団体である「草志会」が、拉致事件の容疑者の親族と関係のある政治団体に3年間で6250万円もの寄付を行っていたことが判明したことで、首相の北朝鮮寄りの姿勢も浮かび上がることになりました。この仕組み、売国システムになりかねないと思…

菅首相を増長させる岡田幹事長

本日の日経新聞の記事に、岡田幹事長が、原発の再稼働について首相が自ら説明すべき、と述べたとする記事が掲載されていました。もしかしますと、菅首相を増長させているのは、岡田幹事長なのではないかと思うのです。 退陣3要件の混乱に際しても、岡田幹事…

民主党は隠蔽体質の改善を

菅政権の支持率低下を受けて、民主党では、選挙に際して”菅隠し”の戦略を採るそうです。”鳩山隠し”といい、”小沢隠し”といい、”仙谷隠し”といい、都合の悪いことをすぐに隠そうとする民主党の体質こそ、支持率低下の一因なのではないかと思うのです。 現代と…

外国人投票権問題―違憲判決で取り消しに

民主党が、外国人の党員とサポーターに代表選挙の投票権を与えていることは、憲法違反であることは、各方面から指摘を受けています。民主党は、憲法違反の指摘に対して何らの対応もしないそうですが、このまま代表選挙を行った場合、憲法裁判で、どちらが選…

小沢政権の短命予測のリスク

党の代表選に小沢氏が勝ち、小沢政権になっても、国民に信を問うために解散総選挙か、あるいは、政界再編となって、何れにしても、短期政権に終わるとする予測があります。民主党政権を早期に終焉させるには、小沢氏の方がよいのでは、と・・・。 しかしなが…

小沢政権の悪夢

もし、小沢政権が成立したら、日本国がどのような変化を蒙るのか想像してみますと、それは、悪夢のような気がするのです。民主党政権発足以来、小沢氏が主導したとされる政策のほとんどが、破壊的なものばかりなのですから。 小沢前幹事長は、政治主導を訴え…

鳩山・小沢ダブル辞任劇は何であったのか

来月の民主党代表選は、鳩山前首相と小沢前幹事長の動向によって決まりそうな気配があります。それでは、つい数ヶ月前の鳩山・小沢のダブル辞任劇は、一体、何であったのでしょうか。 両者の党内での影響力を考えますと、やはり、先のダブル辞任は、選挙対策…

民主党党首選の落とし穴

政党の党首を選挙で選ぶ制度がある、ということだけで、つい、この政党は民主的である、と評価しがちです。しかしながら、少なくとも民主党の党首選を見る限り、落とし穴があるように思えるのです。 それでは、どのような落とし穴があるかと申しますと、それ…

誰も責任をとらず権力に執着する民主党政権

昨年、政権交代によって民主党政権が誕生した時、国民の多くは、醜悪な権力闘争や権力への執着とは無縁なクリーンな政権を期待していたはずです。しかしながら、政権発足以来の民主党政権の足取りを振り返ってみますと、この期待は、見事に裏切られた感があ…

先端技術立国を目指す政党を支持しよう

使命を果たして天空に燃え尽きた「はやぶさ」は、国民の心を揺さぶことになりました。それは、限界に挑むことの尊さを、自らの姿で示したことへの素直な感動であったのかもしれません。 民主党政権の仕分け作業ではJAXAも対象となり、「はやぶさ」の後継機の…

民主党政権の支持率は回復しないのでは

鳩山首相と小沢幹事長の辞任により、民主党政権の支持率はアップするとする意見もあるようです。果たして、民主党の支持率アップに繋がるのでしょうか。 党の代表選挙の投票者が、国会議員に限定されいることは、民主党が”閉ざされた党”となった証しでもあり…

鳩山首相・小沢幹事長会談にみる密室政治

本日、下げ止まらない内閣支持率を受けて、鳩山首相と小沢幹事長が、自らの進退について会談を設けたと報じられています。政権と民主党の命運を左右する重要な決定となりそうなのですが、この会談が、密室であるところに民主党の限界が見えると思うのです。 …

選挙の有名人頼みは期待薄

夏の参議院選挙に向けて、各政党とも、選挙の目玉として、スポーツ選手やタレントを揃えるようです。しかしながら、この作戦、期待薄なのではないかと思うのです。 はなばなしく候補者を打ち上げたものの、各政党とも、有名人擁立作戦により、急激に政党支持…

社民党は沖縄の代表者なのか

社民党の党首である福島氏が、普天間基地問題についてコメントするに際し、常に、”沖縄の人々は~と思っています”という言い方をされることに、最近、強い違和感を覚えるようになりました。社民党は、沖縄県民から委託を受けた代弁者なのでしょうか。 もし、…

検察審査会―”民主主義対民主主義”は当然の現象

検察審再開が、民主党の小沢氏に対して「起訴相当」とする判断を示したことに対して、民意で成立した政権に敵対する行為として、批判される方もおります。しかしながら、普通選挙制度は完璧な制度ではありませんし、三権分立の意義は、まさに、この外部から…

検察審査会が国を動かした日

検察審査会は、一連の政治資金規正法違反問題について、小沢幹事長は起訴に相当するとする議決を行ったそうです。小沢幹事長が、国政を裏から牛耳っていたことを考慮しますと、本日は、検察審査会が国を動かした日と称しても過言ではないと思うのです。 検察…

政界再編を妨げる小沢氏の存在

自民党では、離党と新党の結成で分裂が続き、一方、民主党では、小沢氏が強権をもって上から党内の引き締めを行っているようです。小沢氏は、自らが主導して二大政党制を構築したかったと語ったそうですが、政界再編を妨げているのは、当の小沢氏なのではな…

保守系政党の選挙戦略

民主党政権の支持率は、子ども手当法案や高校授業料の無償化法案が通過しようとも、低下の一途を辿っているようです。この低下現象は、国民の大半が、無節操な”ばらまき”政策に危惧を覚えている証しでもあります。 もし、保守政党が、夏の参議院選挙で議席獲…

国民を追い詰める政治家

我が国の現在の政治状況は、惨憺たるものです。与党である民主党の支持率の低下が報じられる一方で、野党の自民党側も、有力議員の離党が相次ぎ、混迷の度を深めています。こうした状況にあって、誰が最も追い詰められているのか、と申しますと、それは、一…

民主党は”殲滅作戦”で臨むのか

日本医師会が、親民主党の会長を新たに選出したことが報じられていますが、民主党の小沢幹事長は、自民党の組織票を奪うことで、次期参議院選挙を乗り切る作戦なようです。この方法、一種の”殲滅作戦”なのではないかと思うのです。 世論調査によりますと、民…