時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

社民党は沖縄の代表者なのか

 社民党の党首である福島氏が、普天間基地問題についてコメントするに際し、常に、”沖縄の人々は~と思っています”という言い方をされることに、最近、強い違和感を覚えるようになりました。社民党は、沖縄県民から委託を受けた代弁者なのでしょうか。

 もし、社民党が沖縄の代弁者であるとするならば、沖縄県民の政党支持率は、社民党が群を抜いてトップであってもよいはずです。しかしながら、そうした様子はなく、沖縄県民から、公式に政策決定をゆだねられということも、もちろん、あるわけはありません。沖縄選出の議員の方や、沖縄知事といった地方自治体の朝や地方議会議員の方の発言ならば分かりますが、沖縄を代表しているわけではない社民党が、枕詞のように”沖縄の人々は、・・・”と言うことは、何か、勝手に沖縄と自らを一体化し、自称しているように聞こえてしまうのです。

 もし、社民党が、政党として自らの政策方針を主張したいならば、”沖縄の人々”を持ち出すことなく、党の政策として提言すべきです。基地に関しては、沖縄の人々の意見も分かれているとする報道もあり、一方的に決めつけたような発言は、議論を一方向に誘導し、むしろ、沖縄の人々の自由を奪っていると思うのです。

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