民主党党首選の落とし穴

　政党の党首を選挙で選ぶ制度がある、ということだけで、つい、この政党は民主的である、と評価しがちです。しかしながら、少なくとも民主党の党首選を見る限り、落とし穴があるように思えるのです。

　それでは、どのような落とし穴があるかと申しますと、それは、首相や党首としての政治的能力の高さではなく、別の要素で党首が選ばれてしまう、ということです。例えば、鳩山前首相の選出も、集票力として、氏の資金力が背景にあったことは想像に難くありません。また、次期選挙でも、潤沢な資金を持つ小沢派の候補が有利な立場で戦いを進めそうです。資金力のみならず、分裂ぎみの党内では、閣僚ポストをめぐる陰の取引で票が動く派閥の論理も幅をきかせそうです。

　このことは、党首選挙を実施しても、国民が望むような高い能力を備えた政治家が、党首に選ばれることはない、ということです。日本国の政治のレベルを上げるという観点からしますと、民主党の党首選は、無意味なのではないかと思うのです。

　よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>