時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国民無視の代表選―首相公選制の導入を

 民主党の代表選は、我が国の民主主義が危機に瀕していることを如実に物語っています。何故ならば、民主党の人々には、国民の支持など、全く眼中にないからです。

 議会制民主主義とは、平たく言いますと、国民から選挙を通して選ばれた国会議員が、多数決で首相を選ぶという制度です。国民は、議会を通して間接的にしか内閣総理大臣の選出に関与しないのですが、政党という存在は、さらに国民と首相との距離を広げてしまいます。一般的には、与党の党首が国会での首相指名を受けることになるため、実質的には、政党内部の党首選が、首相を決めるからです。しかも、民主党のように、外国人の党員やサポーターにまで代表選の投票権を認めるとしますと、一般の国民が、首相選出に何らの権利を持たない一方で、国民の一部と部外者であるはずの外国人が、日本国の政治に関する権利を排他的に行使することになってしまうのです(外国人の党首選出権は違憲・・・)。

 国政において、首相が重要な権限を行使することを考えますと、この制度は、民主主義の観点からしますと、欠陥であると言えます。民主党の渡辺議員は、党首・首相分離論に言及しておりますが、権力亡者の小沢氏が、世論に配慮するとも思えません。国民無視の政治を防ぐために、首相公選制や国民投票制度について、真剣に検討すべき時期に来ているのではないでしょうか。

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