時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

民主党政権―極端な少数者支配の構図

 民主主義の国では、多数決を原則としながらも、少数者の意見も尊重されるものです。しかしながら、少数者の意見を聞くことと、少数者が政治権力を行使することでは、似て非なうものであると思うのです。

 民主党は、極端な思想や経歴を持つ人々の集まりです。菅首相をはじめ、仙谷官房長官、岡崎国家公安委員長、千葉元法相、輿石参議院議員などなど、みな、左翼の活動家やシンパでした。国民全体からみれば、こうした左翼運動の闘志は少数者であり、実際に、組織に所属して活動していた人となりますと、さらにその数は少なくなります。国民の大半は、イデオロギーにかぶれているわけではありませんし、ましてや、暴力的な革命運動とは無縁なのです。

 民主主義が、政治に国民一般の意識や政策志向を反映させることを旨としているとしますと、民主党政権は、民主という党名を掲げながら、その実、一般の国民から著しく乖離しています。ごく少数の左翼思想の人々によって政治が行われている我が国の現状は、民主主義からは程遠いと思うのです。

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