時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

小沢幹事長独裁を崩壊させる方法―政党助成法の改正

 年が明けてから、新聞の紙面には、今年の政治を占う記事として、民主党小沢幹事長の動向がさかんに報じられていました。そもそも首相よりも党の幹事長扱いが大きいことは、極めて不自然なことなのですが、その原因は、小沢氏が、民主党の党組織を変えて独裁体制を敷いていたことにあるらしいのです。

 権力の源泉の一つに、配分の権限があります。この配分権が、一人の人物の手に握られますと、その組織は、この人物の意のままに動かされてしまう可能性が高くなります。政党の場合には、選挙資金の配分権や人事権、あるいは、本来ないはずなのですが、”利権”を配る権限などを挙げることができます。もし、小沢幹事長が、これらの権限を一手に掌握することで、党を支配してるとしましたら、独裁体制を崩壊させるには、まず、配分権を分散させるか消滅させ、チェック・アンド・バランスが働くように工夫すればよいことになります。

 組織を内部から改革することは困難なことですので、政党において独裁体制が成立しないよう、法律でルールを決めるという方法があります。例えば、選挙資金の配分に関しては、政党助成法を改正し、選挙資金については、立候補者に均等に配るよう定めれば、幹事長の恣意的な配分権を消滅させることができます。政党レベルでの独裁は、国政にも独裁のリスクをもたらしますので、これを機に、より民主的な党運営ができるよう、法律の改正を行うべきと思うのです。

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