時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政界再編を妨げる小沢氏の存在

 自民党では、離党と新党の結成で分裂が続き、一方、民主党では、小沢氏が強権をもって上から党内の引き締めを行っているようです。小沢氏は、自らが主導して二大政党制を構築したかったと語ったそうですが、政界再編を妨げているのは、当の小沢氏なのではないかと思うのです。

 現在、我が国の政界は、将来の展望もなく、与党も野党も迷走を続けています。その原因の一つには、与野党とも、党内に左派から右派まで、政治信条や政策方針の違うグループを抱え込んでいるという現状を指摘することができます。政界が再編されますと、各政党のカラーははっきりしますし、政党が主義主張を共にする政策グループとなりますと、選挙における国民の選択は容易になります。また、政権発足後の政策にも一貫性が期待できます。

 このように考えますと、民主党もまた分裂した上で、双方が政策路線に沿って”合併”することが望ましいのですが、小沢氏がその動きを抑え込んでいるとしますと、政界再編は実現しません。政治の安定化には、政界再編の他にも制度改革なども必要ですが、まずは、再編が可能となる環境を整えるべきではないかと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/link.php?626231">人気ブログランキングへ</A>