時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

検察審査会が国を動かした日

 検察審査会は、一連の政治資金規正法違反問題について、小沢幹事長は起訴に相当するとする議決を行ったそうです。小沢幹事長が、国政を裏から牛耳っていたことを考慮しますと、本日は、検察審査会が国を動かした日と称しても過言ではないと思うのです。

 検察審査会とは、民主主義と法の支配に照らし、正しく検察権力が行使され、また、犯罪が見逃されることがないように設置された国民参加型の機関です。非民主的な独裁型の国家では、国民が参加して外部からのチェックする仕組みがありませんので、事件に権力者が絡んでいたり、検察組織が腐敗していますと、事件は、起訴に至らず、もみ消される傾向にあります。検察審査会法の下の平等に基づき、政治家の起訴を決定したこと、それは、我が国の民主主義が機能した証しでもあると思うのです。

 強制起訴になるかはわかりませんし、裁判所の判断も予断を許しませんが、後世の歴史家は、本日の議決は、我が国の歴史を変えるほどの意義があったと記すことになるかもしれません。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
<A HREF="https://blog.with2.net/link.php?626231">人気ブログランキングへ</A>