時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

誰も責任をとらず権力に執着する民主党政権

 昨年、政権交代によって民主党政権が誕生した時、国民の多くは、醜悪な権力闘争や権力への執着とは無縁なクリーンな政権を期待していたはずです。しかしながら、政権発足以来の民主党政権の足取りを振り返ってみますと、この期待は、見事に裏切られた感があります。

 特に目に余るのが、閣僚の権力座への執着です。自民党政権にあっては、頻繁に大臣の”失言”がマスコミからの集中砲火を受けて、辞任に追い込まれたものです。いささか”辞め過ぎ”の嫌いがあったのですが、民主党内閣は、その逆に、”辞めなさ過ぎ”なのです。中井国家公安委員長のスキャンダルも、諸外国では、国家を揺るがす大事件にも拘わらず、重職に居座ってしまいました。そうして、今回の参議院選挙でも、千葉法相は、民意によって落選したにも拘らず、大臣の座を去ろうとはしません。

 何とも、すさまじい権力への執念を見せつけられた国民は、幻滅の限りです。何事においても責任を回避しようとする民主党政権への評価は、内閣支持率の低下に現れていると思うのです。

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