時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

首相は大訪中団の轍を踏まないように

 昨年12月に小沢氏が大訪中団を率いて中国を訪問した際には、”朝貢使節”の如きと、国内世論の非難を浴びたものです。本日、鳩山首相もまた、中国政府からの要請を受け、上海万博に合わせて訪中を検討しているそうですが、大訪中団の轍を踏んではならないと思うのです。

 大訪中団に参加した議員の面々が、胡主席と会談している場面には、中国側の巧妙な演出が伺えます。恰も、”皇帝”が、はるばる来訪した”朝貢使節”と謁見しているシーンに見えるからです。この場面をTVで視聴した中国国民の中には、日本国が入貢したものと錯覚した人もいたかもしれません。中国の歴代王朝の儀礼様式や行動パターンを事前に調べておきませんと、いつの間にか、”属国”扱いされるとも限りません。

 失敗から学ぶことは大事です。二度と、先の大訪中団のような失態を繰り返してはならないと思うのです。

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