時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

建国記念の日に想う

 今日は、建国記念の日であり、『日本書紀』によれば、神武天皇の即位の年から2670年に当たります。辛酉年の即位には、おそらく讖緯暦運説が影響しているのでしょうが、我が国が、長きにわたる歴史を有していることは、誇りとすべきところです。

 しかしながら、滅ぶことなく続いた歴史は、労せずして手に入れたものではなく、先人達の並々ならぬ努力があってのことです。古代より、我が国もまた、国家存亡の危機に何度となくさらされてきたのであり、その度に、先人達は、時には自らを犠牲にし、後世にこの国を残すべく、苦難を乗り越えてきたのです。

 現代では、平和や繁栄は、当たり前のことのように思われるようになりましたが、もし、かつて見舞われた危機や先人たちの忍耐と努力を忘れたら、それこそ、我が国は、最大の危機を迎えることになります。内外の変化に翻弄される今日にあって、建国記念の日は、国民に歴史の意味を問いかけているように思うのです。

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